人間が妖精を使役し、砂糖菓子が幸運をもたらすと信じられている世界――。そこで聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人は、“銀砂糖師”と呼ばれていた。一流の銀砂糖師だった母を亡くした少女・アンは、跡を継いで、自らも銀砂糖師になることを決意する。そのためには、年に一度開催される王都の品評会で、職人としての腕前を認められなくてはならない。王都へ向かう途中、アンは護衛として戦士妖精のシャルを雇う。シャルは戦士としての腕は確かだが、口が悪く、人間を信用しないせいで、アンとの喧嘩が絶えない。けれど、そんなシャルと旅をするうちに、友達になりたいと願いはじめるアン。種族や立場の違い、そして、困難な状況を乗り越えながら人間のアンと妖精のシャルが、ともに紡いでいく未来とは――?
2024年、世界は崩壊した―未曾有の大災害から15年。廃墟となった日本の地には“人食い(ヒルコ)”と呼ばれる異形の化け物が巣食い、人々は細々と身を寄せ合って生きていた。東京・中野で便利屋を営むキルコは、とある女性から謎の依頼を受ける。『この子を“天国”に連れて行って―』そう言い残し息を引き取った彼女に託された少年、マル。彼は「“天国”には俺と同じ顔をしたやつがいるらしい」と言うがそれ以上のことは何も知らず、2人は『天国探し』の旅に出ることに。一方、壁に囲まれた美しい世界で暮らす子供たち。学園長、優しい先生達・・・。そこには日々豊かで穏やかな時間が流れていた。そんなある日、トキオは “外の外に行きたいですか?”という謎のメッセージを受け取る。「ここより外の世界があるの?」初めて芽生えた疑問に戸惑うトキオはその出来事をきっかけとして、当たり前の日常に違和感を抱き始める――。